2月14日(土)13時半より、本校PTA『不登校学び特別委員会』主催の講演会&座談会‐思春期の子どもとの関わり方‐が開催されました。
前半の講演会には24名、後半の座談会には20名が参加しました。
不登校学び特別委員会は3年前に発足され、PTA保護者有志により運営されています。
今年度第二回目となる今回の講演会では、あなたと家族のアドバイザー:蟇田薫氏・森裕子氏(NPO法人【認定特定非営利活動法人】育て上げネット所属)のお二人を講師に迎え、ご自身及びご自身のお子さま方の不登校の経験及び相談に来られる方々の体験談なども交えて思春期、また、中高一貫校にみられる不登校の特徴や不登校になってしまった場合の対応策などをお話いただきました。
まず、思春期とは脳の革命期で、革命的に思索が飛躍するときであり、自分とは何かと考え、なりたい自分と現実の自分とのギャップに悩み、家庭への甘えと強気が共存する時であるとお話いただきました。思春期は自律する時であり正常な発達段階でもあるので、子どもの思春期で親の心が揺れるというのは普通のことである。むしろ、この10代の思春期に問題なく成長した後の40歳以降に思春期が来て10年20年と引きこもるケースがあり、そちらの方が大変とのことでした。
「『学校いきたくない』と言われたら、どう答えたらいいですか?」という質問をよくいただくが、まず、SOSを出せる子というのは自己肯定感が高い子であるということ。何らかの違和感があって学校に行きたくないというのはリスク管理が高いと思って、『この子はやっとSOSを言ってくれたんだな。』くらいに余裕をもって見てほしい。逆に自己肯定感が低い子はSOSを出せないから本当に困っている事が見えづらい、『やればできる』は、過剰反応(カモフラージュ)を招く。やりすぎていても平気なフリをし、相談するのが負けと思って誰にも相談しないというのも心配で、やりすぎをちょっと心配してあげる、本人が疲れてしまったら親でなく医師等権威のある先生等に言い聞かせてもらう必要もあるのでは、というお話でした。また、『あんなに頑張ったのに成績が伸びない』と言われたら『あんなに頑張ったのにね』と、子どものマイナス感情に付き合うことは本人の自己肯定感が上がることにもつながる、というお話もありました。
中高一貫校に通っているお子さんの親御さんたちからの不登校についての相談もよくいただくが、本人の話の中では卒業に必要な出席日数を把握して計算している子もいる、『学校に行って勉強しても周りに追いつかないから自宅で勉強しようと思って…』という子もいる。学校には行っているが、中身は空っぽという子もいるので、学校に行ってさえいればOKというものでもない。『高校生になれば、必要な単位さえ取れれば卒業できる』という発想のお子さんは特に頭のいい子に多いと思う。中高一貫校にみられる不登校の特徴としては、中学受験の反動の燃え尽きタイプ、小学校でトップ層だったが進学校に入って沈んでしまう劣等感タイプ、繊細な神経の持主に多い人間関係不適応タイプがある。
突然今までにない言動があるかもしれないが、もし正さなければいけないときは、本人の言動に一旦驚いても良いけど否定せず、「そんな風に思っていたんだね。でも、世の中はこうなんじゃないかしら」と伝える。しっかりと大人としての意見を言わない親に、子どもはかえってがっかりする。親が何を考えているのかが曖昧模糊として意味不明なことほど、子どもが不安感を抱くことはない。
親子の関係性が不安定な時期、マズローの法則に基づいた4段階のイラストを提示し、どの段階にいるのかお尋ねすることがある。一番大変な時期は、どこか第三者とつながって、親が孤立しないこと。等、それぞれの段階のポイントと具体的対応策、最終段階の背中の押し時の具体例などをお話いただいた。(マズローの法則については、11/1開催の講演会においても別講師からのお話があり、人間の欲求が生理的欲求から自己実現欲求へと5つの階層で構成されていることを表す理論として、一般的に深く浸透しているものであることを実感した。)
第二部の座談会では4グループに分かれて、講演や『PTA学校生活アンケートまとめ』の感想や、各家庭での困りごとなどを話し合いました。悩みというほどではないかもしれないが、小さな不安点などを、同じ学校に通う保護者の方々と話し合えたのは、有意義なことだったと思いました。
