11月1日(土)13時半より、本校不登校特別委員会主催の講演会&座談会「“ありのまま”を信じる力」が開催されました。第一部の講演会には48名、第二部座談会には27名が参加しました。
不登校特別委員会は3年前に組織され、保護者有志により運営されています。
今年度は野々はなこ先生(不登校支援専門家・ウェルビーイング教育コーチ/OMORO教育研究社代表)を講師に迎え、不登校や子ども、そして親子関係についての学びを深めました。
第一部では野々先生より、「“ありのまま”を信じる力~子どもの自信と親の安心を育てる関わり方~」についてご講演いただきました。野々先生は大阪府立の商業高校で30年にわたって教鞭をとられ、多くの生徒さんと接したご経験をお持ちです。また、ご自身の二人のお子さんが過去にそれぞれ不登校を経験され、不登校の子どもの親の立場にも深い理解をされている方です。この二つのご経験から、現在は不登校経験者をはじめとした子どもたちにウェルビーイング(自分自身を信じる力をつけ、幸福に生きていく)教育を提供し、また不登校の子をもつ親の相談にものっています。
思春期の子どもとの付き合い方は、幼少期とは変わってきますが、距離感をどう保つかは大きな課題の一つです。親は子どもの様子をよく見る、忙しくても子どもから話しかけられたら一度手をとめて聴く、つながりを大切に、サードプレイスの尊重など、具体的に子どもが前向きに生きる力を蓄えるために親ができることをアドバイスいただきました。また、海外と比べて自己肯定感が低い傾向にある日本の高校生は、他者との比較によって得られる自己肯定感に依存しがちです。そのため、『自分の存在そのものが尊い』と認める自己肯定感を育むことが重要であると話されました。
第二部では4グループに分かれた参加者が、講演の感想や自身の経験を話しました。野々先生もご参加くださり、最後に各グループからの話題の共有の際には総評もしてくださいました。常に私たち保護者にも温かく寄り添いつつ、専門家としての知見もわかりやすく教えてくださる先生から多くを学びました。
講演会の様子
