2024 年度上期いっかんズ参加レポート

令和 6 年度上期のいっかんズが、6/8(土)に東京都立三鷹中等教育学校にて開催されまし
た。武蔵 PTA として、会長・副会長 2 名の計 3 名で参加し、他校との情報交換をしてきました。

東京都立三鷹中等教育学校は、三鷹駅・吉祥寺駅からバスでアクセスできる好立地で、最寄りのバス停を降りるとすぐにきれいな校舎が目に入ります。ちょうど学校公開日でもあったため、三鷹中等教育学校に興味を持たれているお子さんと保護者の方々が続々と来校していました。
受付に立つ教職員の方々や生徒の皆さんが大きな声で挨拶をして丁寧に来校者を案内する様子は、三鷹中等教育学校の規律正しさや和やかな校風を体現したもので非常に好感の持てる応対でした。
明るく清潔な校舎の 3 階へ上がり会場へ到着すると、各校の参加者のネームプレートとお茶が用意してあり、会の途中に出されたどら焼きには三鷹中等教育学校の焼き印が押されていました。


都立中高一貫校は全部で 11 校ありますが、各校の革新的な PTA 活動には驚きを隠せませ
んでした。とりわけ、都立桜修館中等教育学校が配布した新しい PTA の姿を提案したプレゼンテーション資料は、3年目となる桜修館の PTA 会長による渾身の改革案であろうと思います。実際にその改革は実行されており、桜修館における本部役員はコアメンバー、その他PTA 活動にスポット的に関わってくれる会員をサポーターとして募り、保護者全体で子どもたちの利益を最優先して活動していくスタイルが確立されていました。
学校花壇の美化活動のために追加募集したサポーターが応募開始 44 秒で全員決まったと
いう逸話を聞き、世間的には「厄介な PTA 活動」と認識されがちなことも、やれる人がやれることを少しでもやっていく、誰もが気軽に参加できる「持続可能な PTA 活動」という前向きな認識に変化させるだけの革新的な努力の賜物であろうと心から敬意を表します。参加していた他の学校の PTA 改革も目を見張るものでした。教科書販売時に多額の現金を持参したり、重い荷物を持ち帰ったりしなくて済むように、書店と提携してオンライン決済後、自宅に配送してもらうシステムを導入している学校、学食はないけれども、地元のパン屋さんと提携して来校販売してもらったり、配食サービスを導入して、朝ネット注文をすれば昼食時までに学校にお弁当が届くようにしていたりする学校、体育祭では、熱中症予防のために企業の協力を得て、生徒に冷たい飲料を配っている学校、保護者・OB・教職員で親睦会を行って大盛況だった学校。
これらは全て、各校の PTA 役員がどうすれば PTA 活動の意義を感じてもらえるのか熱心に発信し続け、全保護者に働きかけ、学校や教職員の理解と協力を得て成しえた大改革の結果です。


私たち武蔵 PTA でも、本来の PTA 活動の意義をきちんと発信できているのか考えるきっかけとなりましたし、子どもたちの利益を最優先するために、一人の保護者ができることはほんの小さなことでも、全員が同じ方向を向くことができた時のパワーと喜びを、一緒に感じられるよう意識改革をしていけたらいいと思っています。今年度本部役員一丸となって、この学びを面白いPTA 活動への一歩として活かしていきたいです。


このように大きな収穫を得たいっかんズ、締めは懇親会ということで吉祥寺へ。そこでもまだまだ続く熱い語り合い。コロナ渦において、SNS では希薄な関係性の気楽さというようなものが謳われたこともありますが、やはり人と人は頭を突き合わせて、相手の熱量を感じることで受け取れるものがあるということを再認識する機会となりました。非常に楽しい会にご興味を持たれた方、ぜひ PTA 活動を覗きに来てください!!

会長後記


「驚愕」、この 2 文字が最もしっくり言葉でありました。
副会長の参加レポートから、詳細はお分かり頂けるでしょう。共通することは、改革への意識でした。旧態の組織を維持するために躍起になるのでなく、PTA 会員が参加しやすいため、生徒のため、学校のために出来ることは何なのか?と、試行錯誤を重ねての成果であると推測します。私を含め、武蔵からの参加者は全員「初☆いっかんズ」の1年生でしたので、その衝撃は心を動かされるには十分な時間でした。
各校の熱い想いを受け、私たちも「武蔵レボリューション」の必要性を強く感じました。これから様々なプロジェクトを進めていけるように、私たちは準備をします。
PTA 会員のみなさまと、共に歩んでいけたら幸いです。三鷹中等合唱祭の直前で、各クラスから練習の美しい歌声を聞きながら、有意義な初夏の1日でした。

PTA 会長 松本聡尚